詳細版
メニエール病は、特別な誘因もなく回転性めまいに吐き気、嘔吐などを伴い、数分ないし数時間持続する。 めまい・耳鳴・難聴・耳閉感を繰り返す原因不明の内耳性疾患であり、その成因には内耳の内リンパ水腫が考えられている。
メニエール病は種々のストレス 、性格や行動特性が発症に深く関わっていると考えられている。 第8脳神経以外の神経症状がないのも特徴である。
難聴が先行し、数年後にめまいが生じ、本疾患と診断される例もある。
頻度:発症率は人口10万人あたり15〜20人、好発年齢は40〜50歳代、最近は女性に多くなってきている。多くは一側性であるが20〜30%の症例で両側性に移行する。
検査・診断:グリセロール検査,蝸電図検査などの内リンパ水腫検出検査で陽性を示せば,診断はより確実になる。
1)WBC、血液化学
2)頭部・内耳のX線撮影、CT、MRI
3)聴力(低音障害型,感音難聴)、平衡機能(内耳障害の所見)
鑑別診断:めまいを起こす他疾患が否定された場合に確定診断される。 前庭神経炎、聴神経腫瘍、頭位変換性眩暈症、椎骨脳底動脈循環不全、小脳出血、心因性めまいを除外する。
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治療:誘因となっていると考えられる精神的、肉体的ストレスを特定し、軽減をはかる。生活指導や薬物治療などによって多くの症例でめまいのコントロールができるが、一部の症例で主にめまいの改善のために手術的が必要になる。
薬物治療では、水腫を軽減する目的で、浸透圧利尿薬やステロイド剤なども用いられる。
1.発作期の治療:安静にして鎮静を行う。抗めまい薬、抗不安薬、浸透圧利尿薬を投与する。嘔吐が強い場合は輸液を行い、制吐薬の投与を行う。
2.間歇期の治療:めまい、難聴の進行がないときには発作予防のため、精神的・身体的ストレスを避け、睡眠不足に注意し、減塩に努めるように生活指導をする。通常、投薬は行わない。症状の悪化時には浸透圧利尿薬、抗めまい薬、抗不安薬などを投与する。
手術的療法:難治例に対して行う。
1.難聴が軽度かほとんどない場合:内リンパ嚢開放術、前庭神経切断術を行う。
2.難聴が高度な場合:ゲンタマイシン鼓室内注入、迷路破壊術を行う。
参考図書
医学書院医学大辞典 医学書院 2003年
今日の治療指針2008年版 医学書院
救急マニュアル第3版 医学書院2005年日本語
【PDF形式/108KB】
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英語版
Meniere's disease is famous as a disease with vertigo, but it is rare. It is a disease of inner ear, and vertigo repeatedly occurs with hearing loss and tinnitus. Generally, one side of inner ear is disordered, but sometimes it is lesioned with both sides.
causes:
When endolymph liquid which fills the inner ear becomes excessive, endolymphatic hydrops occurs. It is considered that Meniere's disease is caused by this state. However, the cause of endolymphatic hydrops is not known. Because many cases are reported in developed countries, it is said that stress is related.
symptoms:
Without any attraction, vertigo of spinning around suddenly occurs and at the same time or before, tinnitus, aural feeling of obstruction, and hearing loss occur with one ear. Interval between repeated vertigo is different in each person varying from several days to once a year. When vertigo is severe, other symptoms such as nausea, vomiting, cold sweat, and palpitations occur.
examinations:
By audiometric test, hearing loss which is a characteristic of Meniere's disease is found. In Meniere's disease, low sound is hard to hear, or sound is heard like an echo. By balance test, inner ear disorder is remarked.
treatments:
Mainly, it is treated with medicine.
Antivertigo medicine which relieves vertigo, and medicine which reduces endolymphatic hydrops are used. However, Meniere's disease is specified as an intractable disease. Therefore, full recovery is quite difficult. When vertigo occurs too frequently, and there does not seem to be work, and defecting hearing progress fast, operation is done.
If one noticed the disease:
Precise diagnosis can only be made by medical specialist.
燃焼筋肉の足の痛みTherefore, it is advisable to consult medical specialist without delay.
Reference
Family Medicine, 2004, First edition, Houken
New red-covered book, Family Medicine, 2005, Hokendouzinsha
【PDF形式/37KB】
簡易版
メニエール病は、めまいが起こる病気として有名ですが、それほど多い病気ではありません。メニエール病は内耳の病気で、繰り返すめまいに難聴や耳鳴りを伴います。一般に、片側の内耳の障害ですが、時には両側とも障害されることもあります。
原因:内耳を満たしている内リンパ液が過剰になると内リンパ水腫になりますが、この状態によってメニエール病が起こると考えられています。しかし、この内リンパ水腫がなぜ起こるのかについては不明です。先進国の人に多いことから、ストレスがこの病気の発症に関係しているといわれています。
症状:何の誘引もなく突然、ぐるぐる回るめまいが起こり、同時に、あるいはめまいの少し前から、片耳に耳鳴りや耳の閉塞感、難聴が起こります。めまいを繰り返す間隔は人によって違い、数日から、あるいは1年に1回などさまざまです。めまいが激しい時は、これらの症状以外にも吐き気、嘔吐、冷や汗、動悸などが起こります。
検査:聴力検査で、メニエール病に特徴的な難聴が認められます。特徴は、低い音が聞こえにくい、あるいは音が響いて聞こえるなどです。平衡機能検査では内耳障害の所見が認められます。
治療:薬による治療が主に行われ、めまいを軽くする抗めまい薬や、内リンパ水腫を軽減する薬が使用されます。しかし、メニエール病は難病に指定されている病気で、完全に治すことが困難な場合も少なくありません。めまいがあまりにも頻繁に起こって仕事ができないような時や、難聴の進行が早い時には手術が行われることもあります。 病気に気づいたら: 専門医でないと診断が正確に行われないことがありますので、至急専門医の診察を受けてください。
参考図書
最新版 家庭医学 大全科、2004年、第1版、法研
新編【新赤本】家庭の医学、2005年、保健同人社
【PDF形式/65KB】
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