炎症を伴うニキビに対して、皮膚科医は抗生物質を処方することがあります。抗生物質はニキビに対してよく効くのですが、長期的な使用によって耐性菌を生み出してしまう可能性があるため、慎重に用いる必要があります。
抗生物質について
抗生物質(抗菌薬)とは?
抗生物質(抗菌薬)とは、感染症などの原因となる微生物(細菌)などに対して作用し、その発育を阻止または死滅させる物質です。微生物(細菌)に対して殺菌作用(炎症・化膿抑制作用)や増殖を阻止する作用があります。抗生物質は医師に診察してもらった後に適切な種類の抗生物質が処方されます。そのため、ドラッグストアなどでは購入できません。
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抗生物質(抗菌薬)の問題点
抗生物質は早くて高い効果を得ることができますが、長期的な使用は抗生物質が効かなくなる耐性菌を生む問題があり、一般的に抗生物質の使用は避けられる傾向があります。そのため、抗生物質は重度のにきび治療のみに処方され、基本的に症状が落ち着いてきた段階で抗生物質の使用は中止します。
外用抗生物質の使用上の注意点
・抗生物質は耐性菌が生じるため長期に及ぶ使用はしてはいけません。
・ニキビの部分のみに塗布し、出来るだけはみ出さないようにします。
・アレルギー体質の場合は必ず医師に伝えましょう。
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にきび治療に使われる抗生物質(外用薬・塗り薬)
リンコマイシン系抗生物質
効果・効能
細菌のたんぱく質合成を阻害することで抗菌力を発揮し、ニキビを悪化させるニキビ菌(アクネ桿菌)やブドウ球菌などの細菌の増殖を抑制してにきびの炎症や化膿を抑制します。
薬の種類(カッコ内は商品名)
リン酸クリンダマイシン(ダラシンTゲル、ダラシンローション)
使用方法
朝と夜の2回、洗顔後に化粧水などで肌を整えた後に炎症したにきびの部分のみに塗布します。
使用の際の副作用と注意点
・アレルギー体質などによって強い痒みを伴うことがあります。
・使用後は皮膚が乾燥することがあります。
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ニューキノロン系抗生物質
効果・効能
細菌のDNAの複製を妨いでアクネ菌やブドウ球菌などの繁殖を抑えてニキビの炎症や化膿を抑えます。
薬の種類(カッコ内は商品名)
ナジフロキサシン(アクアチムクリーム、アクアチムローション、アクアチム軟膏)
使用方法
朝と夜の2回、洗顔後に化粧水などで肌を整えた後に患部に塗布します。
使用の際の副作用と注意点
・皮膚の発赤やまれに痒み(かゆみ)やかぶれを引き起こす場合もあります。
・副作用のリスクは低い反面、ダラシンTゲルと比較すると効果はやや劣ります。
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